長い棒で超光速通信を実現可能



www.facebook.com 

科学雑誌Newton（ニュートン）

2013年10月15日 
《長い棒で超光速通信を実現可能！？》

この世界には，どんなものでも絶対に超えられない“制限速度”があることをご存じでしょうか？　それは光の速度（光速）であり，秒速30万kmです。

”制限速度”が適用されるのは，物の移動速度だけではありません。情報を伝える場合も，光速を超えることはできないのです。

でもちょっと待ってください。硬くて長い棒の一方の端を，押したり引いたりして，モールス信号のように情報を送れば，瞬時に他方の端も動くので，時間差ゼロ（速度無限大）で情報を送れるのではないでしょうか？（イラスト）

実は，このような方法でも，超光速通信はできません。一方の端を押しても，他方の端は瞬時には動かないのです。”棒を押した影響”は光よりも遅い速度で棒を伝わり，他方の端が動くのは，少し時間が経ってからになるのです。ちょっと不思議ですよね。

発売中のNewton11月号およびiPad日本語版Newton10月号に掲載している記事，「光の速度はこえられるか？」では，こんな不思議な光の速度について，くわしく紹介しています。ぜひご一読ください。